横浜ジョイナス店 INFORMATION

2016.10.17

画材講習会レポート
【丸善美術商事編】

画材講習会レポート 【丸善美術商事編】

ジョイナスの休館日を利用して、横浜ジョイナス店スタッフほか総勢11名で、丸善美術商事の画筆講習会に行ってきました!

丸善美術さんは老舗の筆メーカー、フランス『ラファエル社』の日本輸入総代理店。
ほかに、同じフランスの『セヌリエ社』や、ドイツの『シュミンケ社』等とも取引があり、海外の高品質な画材を私たちに提供してくれています。

前半は、営業部の鈴木さん、榊原さんに講義をして頂きました。

初めは『ラファエル社』の筆について。
ラファエル社はフランス革命のさなかにパリで創業し、実直に筆だけを作り続けてきたメーカー。
多くの筆メーカーは問屋から『加工後の毛束』を仕入れていますが、ラファエル社は、動物の毛を毛束にする技術を自社で持っています。
例えばリスなら、尻尾ごと仕入れた中からグレード別に毛束を作っていくので、品質を自社の基準に合わせて一定に保つことが出来るのだそうです。

号数と同じで、筆の毛質や呼び名に世界基準はありません。
ラファエル社では、イタチやテンの中で最もグレードの高いものを『コリンスキー』と呼んでいますが、これは、自社で毛束を作る技術があることによって成り立っているわけですね。

本日の講師
営業部の鈴木さんと榊原さん。

出ました!高級筆の数々!

なんと、リス毛がしっぽの状態で!
(ちょっとコワイ・・・)

続いては丸善美術のナイロン筆『インターロン』について。
近年では、天然毛の確保の難しさから、ナイロン筆の開発が進んでいるそうです。
インターロンには、太さの違う3種類のナイロン毛と、表面にキューティクルのような凹凸を施した特殊なナイロン毛が混毛され、『インターロック』という特殊な加工によって、自然と毛先が中央にまとまるように作られています。
※筆にバラつきが出てきたら、80°程度の熱湯をかけてやれば、再び毛先が揃います(スゴイ技術!)

毛色のグラデーションは、アナグマの原毛を模したもの。
ナイロン毛が染め分けられているのは、穂先の白さで絵具の色味を分かり易くするためだそうです。
また、軸に艶消し塗装を施しているのは、光の反射を抑えるため。
ユーザビリティを追求した、丸善こだわりの逸品です。
※ジョイナス店でも販売しています!

これが丸善自慢のナイロン筆『インターロン』。茶と白のアナグマ模様。

インターロンの毛束。
フッサフサです。

特殊な穂先の筆『キャッツタン』。
ちなみに、この呼び名は丸善さんがつけたものだそうです。

良い筆を長く使うなら、とにかく手入れが重要です。
筆のメンテナンス法についても詳しく教えていただきました。

天然毛を洗う場合、水温は20°程度が良いそうです。
筆を洗う時のポイントは、穂先だけでなく口金近くの根元まで丁寧にもみ洗いすること。
絵具は筆の根元や見えない内部まで浸透しているため、根元をゆっくり丁寧に洗わないと、絵具がそこで固まってしまい毛が切れてしまうからです。

筆の手入れには専用クリーナーの使用がベター。
ちなみに、同社の『アクアマジック』は、植物性天然多糖製で、安全・無公害・水溶性・不燃性・無臭。
水洗いをした後に使うとリンス効果もあり、描き味を維持することが出来ます。
※ジョイナス店でも販売しています!

後半は、実際に水彩絵具を試し塗りさせていただきました。
使用したのはドイツ・シュミンケ社の水彩絵具『ホラダム』とフランス『セヌリエ社』の固形水彩。
※ジョイナス店では、ホラダム12色セットのみ販売しています!
 単品も1本から取り寄せ可能!セヌリエもセット・単品どちらも1個から取り寄せ可能です!


宝石のような高級水彩絵具とたくさんの筆の登場に、メンバーのテンションが一気に上がりはじめます。
惜し気もなく高級水彩絵具を使用する快感!

いつも水彩絵具を使っているスタッフは、ホラダムの鮮やかさとセヌリエの色のノビに感動し、アクリル絵具を使用しているスタッフは、贅沢なほど一気に絵具をすくっていました・・・って、ひとすくいいくらするの?コレ?!
(熱中するあまり、なんと1時間も延長して頂きました・・・)

こちらはセヌリエの固形水彩。
さすが、美しい発色!

ホラダムのチューブが山盛りに!
なんてゼータク!

まるで宝石箱のようです。

さすがはホラダム。
パレットの時点ですでにキレイ!

発色が素晴らしいですね~。

ホントに、夢のような時間でした。

鈴木さん・榊原さんお二人の説明は、豆知識なども含めた、とてもわかりやすいものでした。
普段、絵具を使い慣れていないスタッフも楽しんで受講出来、後日、頂いた資料を見返す姿も見られました。
お客様がどのような絵を描かれ、どのような絵具や技法を使われるのかを知り、私たちが適正な筆を提案することができれば、お客様の満足度は違ってきます。
今回の講習は、そんな接客の場面で役立つ、とても有意義な内容でした。

試し描きをして支持体となる紙も重要だと改めて感じたので、次回機会があれば紙の違いも体験できるような内容にしたいと思います。